先日、宮城道雄の教え子だったという85歳になる日本琴の先生の家を訪ねる機会がありました。
高村国子先生に最初に会ったのは、日本語学校でひな祭りの行事で、先生が桜や春の海を演奏された時です。(
高村国子先生に最初に会ったのは、日本語学校でひな祭りの行事で、先生が桜や春の海を演奏された時です。(
写真参照。)琴の生演奏を聞いたのはこの時が初めてでした。近所の日本人のシアトルに50年くらい居住されている友人の川原さんが、その先生の運転手でまた日本琴の生徒でもあると聞いていたのですが、Kent市に住んでいる友人が昔日本琴を習ったことがあるというのを聞いて、私が仲介役になって川原さんに頼んでその友人と共に先生の家に訪ねて行くことになりました。私は興味津々でついていきました。その先生の家は私の家からたった5分くらいのところにありました。ドアをノックすると、小柄なとても85歳には見えない先生が出で来られて、地下の琴を教えるところへ案内されました。ガレージドアをあけて入って行くと大きい部屋に日本琴がたくさんおいてありました。そこでいすに座って、お話を聞きました。私の友人はあの有名な宮城道雄は昔に亡くなられて直弟子も少ないと聞いていたので、最初は信じていませんでした。高村先生は60年前に芸大で音楽の勉強をされたそうで、その時の先生が宮城道雄だったそうです。8期生で、その頃は生徒は少なかく彼女のクラスは4人くらいだったそうです。友人がなぜ芸大に行って宮城道雄に習うことになのか先生に尋ねたところ、彼女が行っていた私立の女子高の先輩が芸大に行っているのを聞いて、それで芸大に行くことにしたそうです。彼女の母親は三味線は娘が習うものではないと言って習わせなかったそうですが、親に言わずに宮城道雄先生から三味線も教えていただいたと言われました。
この高村先生は50年間シアトルで日本琴を教えたということで、シアトルの日本領事館で表彰されました。85歳の今も生徒に教えているとのことです。彼女の教室になっている部屋には日本琴はたくさん(8琴くらい)ありましたが、三味線は一つだけありました。何人の生徒を教えておられるのか訪ねなかったのですが、遠くから、フェリーに乗って、長年習いに来るアメリカ人の生徒さんもおられるとのことでした。
友人は子供のとき、結構高いレベルになるまで、習ったけれど、以来何年も琴を習っていないので、また練習したいけれど、肩を痛めたので習うのを戸惑っていましたが、高村先生と話した後、日本琴もたった一月10ドルで貸し出してくれて、レッスンも都合に合わせてしてくださって、手ごろな値段でとのことで、とりあえず少しウォームアップのために琴を借りて練習してから習うことに決めたようです。
私が付き合っていた友人や知人で習った人がいたかもしれませんが、日本琴を習ったと言う人の話は今まで聞いたこと無かったと気づきました。友人と話して、彼女のお母さんが琴を嫁入り道具で持ってきたという事でしたが、彼女のお母さんの父親は政治家で、河原さんのお父さんは町の町長だったということから、日本琴は金持ちか、政治家や良い家系の人たちが娘に習わせたのではないかとその友人と話しました。今はたぶん誰でも興味があれば習えるかもしれませんけれど。
私はまったく日本琴のことなど知らず、近くで見たのは初めてでした。琴片方の端にはカバーが掛けてあって、発表会の時にはそのカバーをとるそうですが、木彫りのとても美しいものだそうです。私がもし日本にいたらの日本琴など聞くこともないかもしれないし、有名な人に琴を習った人になど会う機会は無かったことでしょう。シアトルに来て、日本に関係のあることなら何でも良く知っておられて、顔の広い川原さんに会ったおかげで貴重な経験が出来ました
この高村先生は50年間シアトルで日本琴を教えたということで、シアトルの日本領事館で表彰されました。85歳の今も生徒に教えているとのことです。彼女の教室になっている部屋には日本琴はたくさん(8琴くらい)ありましたが、三味線は一つだけありました。何人の生徒を教えておられるのか訪ねなかったのですが、遠くから、フェリーに乗って、長年習いに来るアメリカ人の生徒さんもおられるとのことでした。
友人は子供のとき、結構高いレベルになるまで、習ったけれど、以来何年も琴を習っていないので、また練習したいけれど、肩を痛めたので習うのを戸惑っていましたが、高村先生と話した後、日本琴もたった一月10ドルで貸し出してくれて、レッスンも都合に合わせてしてくださって、手ごろな値段でとのことで、とりあえず少しウォームアップのために琴を借りて練習してから習うことに決めたようです。
私が付き合っていた友人や知人で習った人がいたかもしれませんが、日本琴を習ったと言う人の話は今まで聞いたこと無かったと気づきました。友人と話して、彼女のお母さんが琴を嫁入り道具で持ってきたという事でしたが、彼女のお母さんの父親は政治家で、河原さんのお父さんは町の町長だったということから、日本琴は金持ちか、政治家や良い家系の人たちが娘に習わせたのではないかとその友人と話しました。今はたぶん誰でも興味があれば習えるかもしれませんけれど。
私はまったく日本琴のことなど知らず、近くで見たのは初めてでした。琴片方の端にはカバーが掛けてあって、発表会の時にはそのカバーをとるそうですが、木彫りのとても美しいものだそうです。私がもし日本にいたらの日本琴など聞くこともないかもしれないし、有名な人に琴を習った人になど会う機会は無かったことでしょう。シアトルに来て、日本に関係のあることなら何でも良く知っておられて、顔の広い川原さんに会ったおかげで貴重な経験が出来ました
参照
(1)宮城道雄の公式ホームページ http://www.miyagikai.gr.jp/index.html
(2)在シアトル日本国総領事館 イベント情報 http://www.seattle.us.emb-japan.go.jp/japanese/culture/020207_j.htm
4 件のコメント:
こんにちわ
びっくりしたと言うか、米国の懐深さなのでしょうか。シアトルにもお琴の先生がいるなんて、素敵ですね。先生は英語と日本語の両方でお琴を教えて下さるのかしら。
私が先生とお話をしたときは日本語だけだったので、英語を話されるのは聞いたことはありませんが、生徒さんはアメリカ人もいるということなので、英語で教えておられると思います。川原さんに今度聞いてみます。
また素敵な方とお会いでき貴重な経験をされたのですね。
普段聴くことは殆どありませんが お琴の音色というのは何とも心がときめくというか…まさに心の琴線にふれる音ですよね。
ましてや海外では 最も日本を想う音の一つかなと想像しています。
高村先生にこのブログを読んでいただきました。
訂正がありました。お琴は一面、二面と数えて、三味線(三絃)は一挺、二挺と、数えるそうです。
先生は、彼女の商売道具であるお琴は十七絃もいれて十五面ほどももっておられて、箱に入っているのや胡弓もいれるとお三味線は九挺も持っておられるそうです。
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