2008年9月4日木曜日

シアトルで選挙所の仕事


8月19日の選挙の際、近所にある選挙所を手伝う仕事をしました。これで、3回目になります。いつも思うことですが、アメリカは変な国です。アメリカ人でなくてもこの国で働く権利があるものなら誰でも選挙所を手伝うことができるんです。投票のパンフレットで募集しているのを見て電話したら私でも出来ることがわかって、お金ももらえるし、いろんなことに興味のある私はやってみたのが最初でした。失敗や間違いが無いように、選挙の前に3時間のトレーニングのクラスを受けなければなりませんでした。ここで仕事の内容を詳しく教わりました。ほとんど同じ内容で3回めの今回は退屈でしたが、6時に選挙所に行って、7時から始まる選挙の準備から始まり、機械の設定の仕方、帳簿の付け方、注意事項、選挙が終わってからすることなどをクラスで教わりました。
夫の投票所は少し遠い小学校にですが、わたしが働いた投票所は家から歩いて12分のところで、朝歩いて行って、1時間の昼休みも歩いてうちに帰って、夏休みで家にいる息子たちと急いで昼ごはんを食べてからまた歩いて帰ってきました。
この選挙所は4つの選挙区が入っていました。前回、手伝った時は、数えるほどの人しか投票に来ませんでした。ほとんどの人は郵便で投票したのかも知れません。暇で、一緒に手伝っていた人と話たり本を読んだりしていました。新聞や政治や政党に関連した読み物や、コンピュータの使用は出来ないので、料理の本と数独を持っていきました。この選挙所は、年配で60歳くらいの黒人の選挙場管理人の女性と、3人の30代、40代、60代の黒人の女性と、一人の50代の白人の女性、中国人の20代の女性、そして私という構成でした。このうち選挙管理人の女性を含めて、3人の黒人の女性は前回も一緒に手伝いました。朝6時に来て夕方9時くらいまでという長い一日でした。前回は一つの選挙区の投票者の受付をしましたが、今回は少し手間のかかる、条件付の投票者の記録と投票用紙の受け渡しをしました。条件付というのは、郵便投票にしたが、気が変わって投票所にくることにした人や、他の選挙区から来た人、今回初めて投票する人などで、名前と住所を手書き、サインしてもらった後、再度名前をこちらで書いて投票用紙と封筒を渡すという仕事をしました。他の投票用紙は機械で結果を数えられますが、条件付の場合は、一人が二回投票するのを防ぐため、手作業で数えると聞きました。今回は前回より少し投票者の数は多かったようですが、それでも時間をもてあましていました。8時に投票所に鍵を掛けてから、帳簿付けや機械の終了処理等の後片付けをしてやっと9時半に投票所から出ました。その後、自動車で来なかったので、投票用紙や帳簿、機械等を選挙所管理人の女性の車で運搬する際の付き添いの係りに選ばれました。車で10分の小学校に着くとそこで待っていた人たちが青と黒のかばんに入ったすべての選挙で使用した物を車から運び出して行きました。それから家まで送ってもらって家に着いたのは10時くらいでした。投票所で、15年くらい前に一緒に近所の集会等に言っていた女性が投票しに来ていて歳をとって物覚えが悪くなってしまっていたのと、今まで会う機会が無かった、うちの借家人が赤ん坊を連れて投票に来た報告をしながら、夫とおそい夕飯を食べました。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

仕事の前にスタッフは、きちんと授業をうけるのですね。気を使う責任の重い仕事だと思います。条件付の人のためにも明確なマニュアルがあるのでしょう。
選挙所に持ち込める本まで規制されているのにはさすがと驚きました。
一度に多くの人が押しかけることはないのかしら。私は人口密度の高いところに住んでいるので、すいていそうなときを見計らって、選挙所の小学校にでかけます。町内会の役員のような年配の方々がいすに座って見張っています。実際の作業は区の職員さんがやっているようです。
でも、昔会った人や家を貸している人などに会うってなんかちょっとおもしろい感じもします。
ところで、米国では大統領、そして日本では自民党総裁つまり総理大臣かもしれない人が選ばれ、解散総選挙となるわけです。でも二人も続けて総理が辞任したことどうおもいます?

fkurose さんのコメント...

日本の政治の知識は最近欠けているので、日本の総理大臣辞任の、コメントは遠慮します。こちらは、大統領選がいつもラジオで報道されています。副大統領の選択がとても大きい話題になっています。民主党は経験豊富なバイデン氏に対して共和党は若い女性知事のペイリン氏で、10代の彼女の娘の妊娠のスキャンダル等、議論の話題がつきません。どちらが次の大統領になるのか楽しみです。

maggie さんのコメント...

私のところではお隣の奥さんが毎回ずっと監視(見張り?)人をされてます。今まで何とも思わなかったのですが、今度どういう経緯で引き受けられたのか ”授業”があるのかきいてみようと思っています。

投票に行くと他に投票している人が誰もいないことが多く、私が入室した瞬間に仕事モードに切り替わったスタッフの全視線をあび、やや緊張しながら投票を済ませ、さりげなくスタッフの中に知人がいないかを確認し会釈をかわします。
ほんの数分のことなのに、退室した瞬間ほっとします。

日本では米国の大統領選に関するニュースは新聞でもテレビでも連日かなり詳しく報道されていますが、米国で日本の政治に関するニュースが報道されることはあまりないのでしょうね。

fkurose さんのコメント...

私が手伝っている選挙所はとてもひまでmaggieさんのところと同じようにあまり人が来ませんが、その近くの投票所はとても混雑していると言うのを聞きました。私は忙しい方が時間が早く経つので好きです。最近は不景気のニュースが多いので、経済の向上に向けての対策が大統領選の話題になっています。とても興味深い大統領選になりそうです。