日本で足の甲を火傷した夫は、父が火傷したとき、良く効いたという塗り薬を塗って、アメリカから持ってきたIbuprofen(の本ではイブといいます。)という炎症を抑える効果もある痛み止めを飲んでいましたが、翌日、足ガ赤くなっていたので病院に連れて行きました。
迷ったのが何の専門家に行けばいいかということですが、父は外科が専門だと言ったのと、近くの医者がいいと、あまり考えず町にある整形外科に火傷の患者を診るかどうか電話で尋ねたところ、診てくれるということで、夫を連れて行きました。そこでの治療は消毒して薬を塗ってガーゼと包帯をまいてもらいました。帰る前の日まで行って、ガーゼを変えてもらいました。そこでくれた抗生物質の薬は飲んでいた痛み止めのIbuprofenとは愛称が悪いということで違う痛み止めももらってかえりました。夫は日本人よりも背が高くて体重も多いので痛み止めが効かず、翌日通院の際、薬の量を増やしてもらうよう行ったところ、日本では、薬の量は決まっていて患者が大きくても小さくても同じでだめだといわれました。シアトルでは、医者は患者の体重で薬の量を決めます。結局、夫は痛みに耐え切れず、もらった薬を少し多めに飲んで帰国まで持たせました。その後足はもっと赤くなってはれていたようです。足をできるだけ使わないように、松葉杖もかしてもらいました。
シアトルに帰って、すぐ火傷の専門家へ行った結果を聞いたところ、もらった抗生物質は強すぎるからうやめるよう言われて、塗り薬をもらって痛み止めはIbuprofen を飲んで、足は自分でマッサージして血行を促して、普通に歩くように言われたそうです。その後、1週間でよくなったといっていました。シアトルの医者からもらった塗り薬は父が進めたものと色が同じで匂いも同じようだったといっていました。飛行機に乗って化膿するのが心配で日本で医者に言ったけど、行かずに自分で痛み止めを飲んで、あの塗り薬を塗ってIbuprofen を飲んで医者に行かなければよかったと言っていました。日本の医者は飛行機で10時間かけてシアトルに帰ると聞いて火傷が化膿するといけないので強い薬をくれたのかもしれません。
さてここで日本とアメリカの医療の違いについて少し気づいたことを書いておきます。医療費は日本のほうがとても安いです。保険が無いので全部実費で払って薬も入れて8000円くらいでした。シアトルの医者に見てもらうと、保険があっても、15ドルの実費払いで薬代も結構高額です。保険会社から医療費の詳細が送られてきて実際医者に見てもらうだけでも100ドルくらいなのでいつも驚きます。保険があっても薬代と医療費で50ドルの実費になります。
先日ある交換留学生が、授業中、気を失ってしまって、救急車で運ばれて、その救急車だけの請求がなんと750ドルだったそうです。彼女はMRIもとられたようだからもっと請求がくるのでとても支払いができないと言っていました。
アメリカでは医療費が異常に高額なので病気になって医療費で破産するヒトも結構います。これは、多くの医者が、医療ミスで訴えられるので医療過失保険に入っているのが1つの原因かもしれません。
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2012年6月13日水曜日
温水器の温度
日にちが経ってしまいましたが、日本にアメリカ人の家族と帰ったときのことをブログに書きます。アメリカ人の夫が足の甲に火傷しました。
夫は、少し飲んで酔って気を利かせてお風呂の準備をしようと、水を混ぜずにお湯だけ入れて温度を確かめることなく足を浴槽に入れてしまったからです。アメリカのお湯の温度は火傷しないように低めに設定(51.66 ℃)されているのです。シアトルの家でお風呂に入る場合はお湯だけ入れてちょうどいいくらいです。これはアメリカでは通常、お風呂は入ってから中で体を洗うため、一人用で家族でも次の人はお湯を入れ替えて入るので、お湯を足して入ったり、暖めたりしないからです。日本の温水器は通常、低温70 ℃と高温90℃に設定されているようです。
ここで思い出したのが、最初私がシアトルに来た最初のころ、他の留学生と寮に入っていたのですが、ある日のこと火災警報がの音で外に出ることがありました。原因は日本人学生が高温で長くシャワーを浴びたため火災報知器が反応してしまったということでした。
私は何度か夫にお湯がぬるいと家の温水器の温度を上げるよう言ったことがありますが、この出来事で何故うちの温水器の温度が低いのかがわかりました。
写真はシアトルのお風呂です。
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