2012年6月19日火曜日

病院、薬

日本で足の甲を火傷した夫は、父が火傷したとき、良く効いたという塗り薬を塗って、アメリカから持ってきたIbuprofen(の本ではイブといいます。)という炎症を抑える効果もある痛み止めを飲んでいましたが、翌日、足ガ赤くなっていたので病院に連れて行きました。 迷ったのが何の専門家に行けばいいかということですが、父は外科が専門だと言ったのと、近くの医者がいいと、あまり考えず町にある整形外科に火傷の患者を診るかどうか電話で尋ねたところ、診てくれるということで、夫を連れて行きました。そこでの治療は消毒して薬を塗ってガーゼと包帯をまいてもらいました。帰る前の日まで行って、ガーゼを変えてもらいました。そこでくれた抗生物質の薬は飲んでいた痛み止めのIbuprofenとは愛称が悪いということで違う痛み止めももらってかえりました。夫は日本人よりも背が高くて体重も多いので痛み止めが効かず、翌日通院の際、薬の量を増やしてもらうよう行ったところ、日本では、薬の量は決まっていて患者が大きくても小さくても同じでだめだといわれました。シアトルでは、医者は患者の体重で薬の量を決めます。結局、夫は痛みに耐え切れず、もらった薬を少し多めに飲んで帰国まで持たせました。その後足はもっと赤くなってはれていたようです。足をできるだけ使わないように、松葉杖もかしてもらいました。 シアトルに帰って、すぐ火傷の専門家へ行った結果を聞いたところ、もらった抗生物質は強すぎるからうやめるよう言われて、塗り薬をもらって痛み止めはIbuprofen を飲んで、足は自分でマッサージして血行を促して、普通に歩くように言われたそうです。その後、1週間でよくなったといっていました。シアトルの医者からもらった塗り薬は父が進めたものと色が同じで匂いも同じようだったといっていました。飛行機に乗って化膿するのが心配で日本で医者に言ったけど、行かずに自分で痛み止めを飲んで、あの塗り薬を塗ってIbuprofen を飲んで医者に行かなければよかったと言っていました。日本の医者は飛行機で10時間かけてシアトルに帰ると聞いて火傷が化膿するといけないので強い薬をくれたのかもしれません。 さてここで日本とアメリカの医療の違いについて少し気づいたことを書いておきます。医療費は日本のほうがとても安いです。保険が無いので全部実費で払って薬も入れて8000円くらいでした。シアトルの医者に見てもらうと、保険があっても、15ドルの実費払いで薬代も結構高額です。保険会社から医療費の詳細が送られてきて実際医者に見てもらうだけでも100ドルくらいなのでいつも驚きます。保険があっても薬代と医療費で50ドルの実費になります。 先日ある交換留学生が、授業中、気を失ってしまって、救急車で運ばれて、その救急車だけの請求がなんと750ドルだったそうです。彼女はMRIもとられたようだからもっと請求がくるのでとても支払いができないと言っていました。 アメリカでは医療費が異常に高額なので病気になって医療費で破産するヒトも結構います。これは、多くの医者が、医療ミスで訴えられるので医療過失保険に入っているのが1つの原因かもしれません。 にほんブログ村 海外生活ブログへ
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1 件のコメント:

裕子 さんのコメント...

こんにちわ。

薬の量が体重によって正確に決められるのはいい制度ですね。
聞いてはいましたが、米国の医療費は本当に高いですね。日本には世界に誇る医療保険制度がありますが、高齢者の増加や海外の保険会社との関係で、簡単に維持するのは難しくなると思います。

それから、とてもいい庭ですね。