2008年11月6日木曜日

大統領選の日




まだ、夜が明けていない雨降りの朝6時に選挙所(Our Lady of Mount Virgin school)
 の手伝いに約10分歩いて行きました。今回の責任者は前回とは違って40代の白人の女性で今回が初めてとは思えないくらい能率的に選挙所を運営しました。今回の選挙所職員の構成は、20代の中国系の男性(中国語の通訳ができます)3人の黒人の女子高校生(17歳で投票は出来ませんが投票所では働けます。)、依然と同じ人々(黒人女性2人、白人女性1人と私)、新しい白人女性(50代)というもので、次回よりも3人多いものでした。
選挙開始の準備をしていると、6:30amに投票に来た人がいましたが、7:00amまで投票所は開けられないので、この男性は外で30分待ってもらいました。うちの夫の話によると、友人夫妻が近所の中学校の投票所に6:30amに行ったところ、投票を待つ人の長い列がすでに出来ていたいうことでした。私の手伝った場所は前回は閑古鳥が鳴いているようなところでしたが、今回は7時になると、長い列が入り口まで出来ました。普段は混雑していない道路が選挙に行く人の車で混雑していたという話も聞きました。選挙所を手伝いに来たのは4度目ですが、こんなに忙しかったのは初めてです。7つのプライベートブース(仕切りのある机)が設定してありましたが、これは全部使用されていて、予備の机も投票用紙をマークする人で占められていました。18歳になったばかりの新米投票者だけではなく、年配の人も含めて今回初めて投票をしに来たという声を何度も聞きました。今回私の受け持ちの選挙区では67人投票しました。前回は15人くらいだったのに比べると、4倍以上でした。私の隣の女性の選挙区の帳簿は私の二倍の厚さでしたが、彼女の選挙区では約145人でした。後2つの選挙区と条件付(provisional)の投票者を含めると350人くらいがここに投票しに来たことになります。
以前の選挙と違っていたのはオブザーバーが選挙所にずっといたことです。うちの夫が投票に行く小学校ではいつもオブザーバーがいると行っていました。このオブザーバーは選挙所で不正な行為が行われていないか、監視するとのことです。私が手伝った場所では2人のオブザーバーは選挙所が開いてから閉まるまでずっと選挙所を見守っていました。一人のオブザーバーは選挙が終わってから、帳簿から何人投票したか、いくつ注意書き(incident Reports)が記録されているか等も調べていました。
投票所が閉まる8:00pm少し前に同僚の女性がもうOBAMAが勝利の宣言をしたという電話を娘からもらったと言っていました。アメリカは地域によって時差があるので、州によってはもう投票は終わって、票は数え始められていて、OBAMAに入れられた数が圧倒的に多くワシントン州や他を入れなくても、すでにOBAMAの勝利は確定したと聞きました。投票所を8:00pmちょうどに閉めた後、あとかた付けをしました。投票者の数が多かったので帳簿の数と票読取り機の数が合わなくて遅くなるのを予期していましたが、結構全部スムーズにいって10:00pmくらいに仕事を終えて帰宅しました。
選挙所を手伝う仕事はいろんな人に出会えて、選挙のプロセスに貢献できるので私にとっては楽しいものでした。シアトルで投票所である選挙は今回が最後のなので、とても残念です。次回からは、郵送で全部投票はおこなわれるそうです。大統領選をシアトルの選挙所の職員として体験できたのは幸運でした。

3 件のコメント:

maggie さんのコメント...

今回の歴史的な米大統領選の熱狂ぶりは
あらゆるメディアを通して日本でも伝えられました。
選挙所の一員として まさに現場で体感されたなんて すごいことだと思います。

匿名 さんのコメント...

朝早くから選挙に行く人たちを私もテレビで見ました。
選挙の日は仕事や大学はお休みですか。
また、18歳から選挙権があるのですね。
文子さんやオブザーバー、その他のお手伝いの皆さんは無償の奉仕ですか。
ずいぶん多くの投票があったようですが、オバマの影響でしょうか。それを思うと逆に差別がずっとあったのかしらと思います。
はたから見ていても米国が新しい段階に入ったように見えます。

匿名 さんのコメント...

選挙の看板ですが、英語以外の言語でも書いてあるのですね。
本当にいろいろな民族の集まりだと思いますが、オバマはお母さんが白人でも黒人になるのが、私も家族も不思議に感じますが、低レベルの疑問ですいません。
また、州ごとに民主党か共和党か決まるのも、やはり合衆国だからでしょうか。票数だけをみれば、あまり差がないように思いますが、オバマ圧勝となるのですね。
選挙後、米国も日本も株価暴落でちょっと残念です。